1/48飛行機プラモデルの作り方、塗装方法、資料、各種ツールの紹介

田宮模型:Fw190A-8を作る

宮の1/48傑作機シリーズは飛行機プラモデルの愛好家にとってはお馴染のシリーズで、飛行機プラモデルファンなら一度は作った経験があるのではないかと思います。
 
も学生時代にはたくさんの田宮の飛行機プラモデルを作っ ていました。傑作機シリーズはその頃からあった様に思いますが、当時は1/72を中心に作っていたので(金も無かったし。当時は1/72のプラモデルは 100円ぐらいで買えました)、1/48スケールが随分大きく感じていました。
 
ラモデル作りを再開するにあたって、ネットでいろいろ調 べましたが、現在ではプラモデルのジャンルも広くなって、ガンプラに代表されるキャラクターものが人気がある様ですね。とは言え、飛行機プラモデルの人気 も高くて、有名キットごとに別売りのエッチングパーツが販売されていたり、学生時代に比べると随分環境が整っているなと感じます。
田宮Fw190A8パッケージアート
て、田宮のFw 190 A-8です。田宮のFw 190シリーズはA-3、A-8、D-9が二種類、F-8と単一機種としては異例のラインアップです。これは、Fw 190シリーズの人気の高さを物語っていますね。
 
自身もWWⅡの単座戦闘機の中では一番好きな飛行機で、学生時代も含めると、幾つものキットを作ってきました。中でも、田宮のキットはトップクラスの出来ではないかと思います。

れがパッケージです。昔からパッケージアートはかっこよくて、子供の頃はそのプラモデルを購入する一番の動機になっていた様に思います。1944年6月の第3戦闘航空団第4飛行隊第11中隊ヴィリィ・マキシモヴィッツ伍長乗機がB-17を迎撃している場面のパッケージアートです。

キット概要

近のキットは金型技術の進歩のお陰で、非常にシャープで、パネルラインやビスなどの表現も洗練されています。田宮の1/48傑作機シリーズも出来は良さそうですね。

回箱を開けて驚いたのは、キャノピー用のマスキングシートが入っていた事です。キャノピー等の塗り分けのシャープさは飛行機プラモデルの出来栄えを左右する要素の一つですが、マスキングシートが付属しているのは本当にありがたいですね。ギャラリーで紹介している田宮のMe262 A-1-aはプラモ作りを再開して最初に作ったキットですが、やはりキャノピーのマスキングにはかなりの時間を割いてしまいました。Me262やFw190などのドイツ空軍機は直線的な塗り分けが多いので比較的楽ですが、それでも開閉部分のキャノピーの局面に直線のマスキングをするのには苦労します。田宮Fw190A8パーツ

の点でこのキットの様にカッティングラインの入ったマスキングシートは嬉しいですね。

カールの精密さも驚きの一つです。各注意書きの文字が読めるほどの精密さです。数が多い事にちょっとしり込みしてしまいますが、作る楽しみが一つ増えたような気分です。

のキットは透明部品の質が悪く、やたら分厚い上に透明度も良くないものも多かったのですが、このキットはその点でも、昔のモノグラム社のキットを連想します。

らに、以前は存在しなかった「モールディングシール」なるものもセットされていて、細かいディテールアップにもしっかりと配慮されています。

のキットは、A8のいくつものバリエーションの内の”R2”を軸としていますが、製作開始時にどの塗装の期待を選ぶかによって、必要となるコンバーチブルパーツがキャノピーや機銃装備などはきちんとセットされているので、作り出してから迷う事はほとんど無さそうです。
組立説明図は、プラモデルの製作にとっては最も大切な構成要素ですが、田宮模型のものはとても分かりやすくて、指示通りの順番に組み立てて行けば間違いなく無事完成させる事が出来ます。ただし、場合によっては塗装する時の事を考えて、部品の接着はせずに、仮止めのまま作業を進めた方が良い場合もあるので、組み立てながら頭の中でしっかりと組立と塗装の工程をシュミレーションしておく事が必要です。

えば、Fw190Aシリーズの場合は、田宮のキットに限らず排気管の接着は胴体の塗装が終了した後にした方が圧倒的に全体塗装がやりやすくなります。田宮のキットの場合は排気管を後付けにする事は簡単ですが、キットによっては後付けにするためには切ったり貼ったりの作業が必要になる場合もあるだろうと思います。この場合は、追加作業の自分にとっての難易度と、排気管を接着した上で塗装を済ませ、排気管だけを後から塗装し直す作業との難易度を計りにかけて判断する事になります。

の記事の場合は「後付け」を選ぶ事にします。

組立と塗装は同時進行

たり前の事ですが、組立はパーツの塗装と同時進行での作業になります。組立説明図でもそれぞれのパーツの組立の際に必要な塗装の指示がされています。基本的には説明図の指示通りに塗装をして行けば大きく困る事はありません。

田宮Fw190A8パーティングラインーツをランナーから切り離した時にまず必要なのが、パーティングライン(金型の合わせ目)を消す事です。残念ながらこのキットはパーティングラインが結構目立ちます。

た、パーツによっては、金型に0.5ミリほどのズレがあって、パーティングラインを境にモールドがズレてしまっているパーツがあります。(例えば主車輪のパーツ)この様なパーティングラインを簡単に消す方法がカッターナイフの刃を立てて削る方法です。一気に削ってしまおうとしないで、丁寧に作業する事が大事です。また、カッターナイフの刃の背側(刃を折り取った時の折り取り面)の角を使うと、かなり効率的に作業を進める事が出来ます。

田宮Fw190A8主輪パーティングライン修正

車輪のパーツのパーティングライン補正の修正前~と修正後の写真です。パーティングラインを境目とするモールドのずれも車輪の溝を削る事で修正しました。

宮模型のこのキットは他にもパーティングラインの処理が必要なところが何ヶ所かあります。主翼付け根の機銃の銃身、主脚、尾輪の脚柱なども丁寧に修正する必要があります。他には、胴体背面のパネルラインの一つがパネルラインの幅ほどズレていて、左右の胴体パーツを貼り合わせた後に片方をパテなどで埋めて、整形しパネルラインの彫り直しをする必要があります。

回の製作では、問題のパネルラインの背側は塗装する機体として選んだものの赤帯(今回はデカールを使ってみる事にしました)で隠れるので、わりといい加減な修正しかしていません。腹側も普段は見えにくいところなので十分に修正したとは言えません。ただ、こうした基本的なところの修正はきちんと直す方が良いのは言うまでもありません。

近は昔では考えられなかった様なディテールアップのための別売りパーツが豊富なのが嬉しいですね。代表的なものがファインモールドやエデュアルドのエッチングパーツです。1/48のWWⅡの各国のシートベルトなどが普通に手に入るのですから、これを利用しない手はありませ~ん。今回もドイツ空軍のシートベルトとアンテナセットを利用しました。

田宮Fw190A8コクピット2ッチングパーツは結構固い金属ですから、フレームから切り離す時も専用の金属用のはさみを使う必要があります。長谷川のエッチングニッパーは薄くて鋭い刃先になっていて、切り取りたい場所(エッチングパーツと「枠」をつなぐ非常に細いところ)を正確に狙う事が出来るなかなか優れものの工具です。プラスチック用のニッパーではニッパーの刃の方がダメになってしまいますから使う事は出来ません。

ッチングパーツは基本的なところは塗装済みのものが多い様ですが、思うような曲げ方をするためには、塗装を犠牲にして焼きなましをした方が良いかも知れません。その場合は塗装をやり直す必要がある訳ですが、最近主流のアクリル系の塗料はそのままでは金属が塗料をはじくので、上手く金属への塗装が出来ません。エッチングパーツに限らず金属製の部品に塗装する際には、あらかじめ「プライマー」(GSIクレオスのMrホビーシリーズにラインナップされています)を金属部品に塗っておく必要があります。
 
回は焼きなましはしませんでしたが、写真の様に座席とのフィット感がいかにも不自然になってしまいました。
 

少しだけデティールアップ

田宮Fw190A8コクピット1クピットの計器盤はデカールがついているのが一般的な様ですが、計器盤のパーツにデカールを貼るとどうしてもメーター間の透明部分が浮いてしまいます。このぐらいの段差になると、デカール軟化剤では対応出来ません。
 
こで、今回は、デカールの位置を確定してから、ズレないようにメーターのところをピンセットの先で押さえて、メーターの間をカッターナイフで切り離し、計器盤の塗装色で透明部分を計器盤に貼り付けました。自分ではかなり上手くいったのではないかと思っています。

クピットのサイドパネルは組立説明図の指示と、文林堂の世界の傑作機シリーズNo.78フォッケウルフFw190を参考にあくまで”それらしく”をモットーに塗装しました。スイッチ類などの追加工作は今回は見送りました。

田宮Fw190A8防弾板支持架自作のキットのコクピットのパーツの中で、一ヶ所だけ追加工作したのが、防弾板支持架の自作です。キットのパーツは無垢の板状のものですが、実機では防弾板近くに四角い穴が開いています。今回は1.5ミリ厚のプラ板を1ミリ幅に切り出して、縦に並べて貼り付けて中央に1ミリ幅の穴を作りました。

の自作支持架の「穴」は大き過ぎるのですが、仕上げ段階でのキャノピー内のアンテナ線の追加の時の作業のしやすさを考えて、実機の倍ほどの長さにしています。このあたりもあくまでも「らしく」作るそら流の作り方です。実機に忠実に作りたい方は穴の長さを約半分にして下さい。(参考資料:文林堂世界の傑作機シリーズ:No.78フォッケウルフ Fw190)

のディテールアップの追加工作は一つが主翼下面の薬莢排出口と機首、主翼付け根、外翼の各機銃口の開口、排気管の穴を深くする事ぐらいです。いずれも0.3〜0.4ミリの極細ドリルを使いました。

うしたドリルを使った穴開け工作で大事なのが、中心を外さない事だろうと思います。今回の作業では特に機銃口の開口の際に中心にドリルの先端を当てるのに苦労しました。一応、機銃口の中心付近に前もってケガキ針で浅い穴は開けておいたのですが、ドリル刃を最初に当てる時はそこに当たりますが、その時にある程度一気に穴を開けてしまわないと、2回目以降に同じ場所にドリル刃の先端が当たっているのかどうか分からなくなってしまいます。

田宮Fw190A8機銃口開口うした細かい単純作業の繰り返しは、根気の要る作業ですが、これもプラモデル作りの魅力の一つで、やりおえた時の充実感は何ものにも代え難いものがありますね。写真は主翼付け根の機関砲の銃口の開口状態を撮りたかったんですが、コンパクトデジカメのフルオートモードではうまくピントが合いませんでした。

田宮Fw190A8主翼付け根の段差修正のキットのパーツの合い具合は一ヶ所を除いてバッチリ決まります。その一ヶ所が出来栄えに大きな影響を与える主翼付け根のフィレット部分の段差です。もちろん実機にはこの部分に段差はなく、パネルラインもないので、ここはパテを使っての修正になります。パテはあまり厚くならないように最小限の量を使い、十分に乾燥させてから400番ぐらいのサンドペーパーでおおまかに削り、後は800番で段差がなくなるまで削り込んで、1500〜2000番のサンドペーパーで仕上げます。

差がなくなったら、消えてしまったパネルラインやビスのモールドをけがき針などで復元して、修正は終了です。

ィテールアップのところでは触れませんでしたが、完成後にどの塗装を選ぶかで照準器のパーツが違ってきます。僕の選んだ5/Ⅱ/JG300の「赤の19」に使うパーツは照準器の透明部分が普通のプラスチックで表現されているので、他の機体用の照準器のパーツの透明ガラス部分を切り取って、付け替えています。前部風防パーツと干渉しないように取り換えた透明ガラス部分の大きさの調整をしっかりとやる必要があります。しかし、これをやっておくと、銀色塗装では味わえない実感を得る事が出来ます。

う一点追加したのが、主脚のブレーキパイプの追加です。今回は細い針金(昔の「荷札」が大量にあったのでその針金)を使いました。太さは概ね0.5ミリぐらいだと思います。針金は自由に曲げるのには便利ですが、やはりアクリル系の塗料ののりが良くないので、プライマーを塗ってから塗装する必要があります。

うそう後一ヶ所追加工作したところがありました。キャノピーの防弾板の頭の部分から斜め下方に伸びている緊急用キャノピー離散装置の支柱です。付けてからはっきりしたのでですが、実機ではワイヤー程度の太さしかなかった様で、伸ばしランナーで追加した支柱では太過ぎた様です。しかし、「らしく」作ると言う点では少々オーバースケールでも良いかなと思っています。

いよいよ全体塗装です

田宮Fw190A8フィレット塗り分け

田宮Fw190A8胴体塗り分け立が概ね終了したらいよいよ全体塗装です。この段階では、キャノピーは閉状態で仮止め、エンジンカウリングも仮止めです。下面の主脚収納部分と、尾輪収納部分、エンジンカウリングの内側に塗料が入らないようにマスキングします。

ず、下面色のRLM76ライトブルーを下面と胴体側面に塗ります。このキットでは使う塗料を田宮カラーの製品番号で指定してあるので、それに従えば簡単なんですが、指定された塗料がドイツ空軍のRLMナンバーのどれに該当するのかがよく分からないと言う難点があります。田宮のキットではRLM76はAS5ライトブルーが指定されています。また、RLM75グレーバイオレットはAS4グレーバイオレット、RLM74グレーグリーンはXF24ダークグレーとXF27ブラックグリーンを3:2の割合で混合する様に指示されています。

翼付け根のフィレット部分の塗り分けは全体の出来栄えにも大きく影響しますから、パネルラインに沿って丁寧にマスクします。胴体上面色とRLM76 ライトブルーの塗り分けラインは波形になっていますから、波形に切った腰の強い紙を胴体側面に上部が少し浮く様に貼り付けてRLM75グレーバイオレットを吹きつけます。今回は久しぶりの製作なので、上手く波形にする事が出来ませんでした。胴体側面のモットリング塗装をする時にもう一度RLM74グレーバイオレットとRLM76ライトブルーの境目を波形に修正しました。

宮カラーとならぶ支持を集めているMrカラーはRLMナンバーでの製品になっているので、キット指定の塗装以外の塗装をする時には塗料を選びやすいと思います。ただ、田宮カラーとは微妙に色味が違う事も有るので、使う塗料はどちらかに統一しておいた方が良さそうです。

回の田宮のFW190A-8は基本的には田宮カラーを使って塗装しています。しかし、今後もWWⅡのドイツ機を作って行くには、色調を揃えたいですから、Mrカラーの方が使いやすいかなと思っています。

に、主翼上面と胴体上面のRLM74グレーグリーンをエアブラシを使ってフリーハンドで塗装します。キット付属の原寸図面と組立説明図の塗装図を参考にすれば問題なく塗装する事が出来ます。

イツ機をはじめとするWWⅡの飛行機の迷彩塗装のほとんどは実機でもエアブラシを使っていましたから、色の境界はぼかしが入っている訳ですが、プラモデルの1/48スケールで本物通りのぼかし具合を表現するとほとんどぼかしが入らないぼかし幅になってしまうのではないかと思います。

こはあくまでも「らしさ」を表現するのがプラモデルだと思うので、エアブラシを使って好みのぼかし幅で塗装するのが精神衛生上も良いのではないかと思っています。今回の田宮のFw190A-8では胴体側面のドイツ機特有のモットリング(斑点)迷彩の斑点の大きさもかなりいい加減で、基本的には自分の好みと、エアブラシを扱う技術に応じて塗装しています。

デカールを貼る

田宮Fw190A8完成2

田宮Fw190A8完成5

田宮Fw190A-8完成6

田宮Fw190A-8完成7

田宮Fw190A-8完成8体塗装が済んだらデカールを貼る訳ですが、今回は、本当なら塗装した方が良いに決まっている胴体の赤帯のデカールを使っています。これは昔は存在しなかったデカール軟化剤の効果を確かめたかったからなんですが、予想通りかなり苦労しました。

もそも3次元曲面に2次元の大きなデカールをぴったり貼り付けるのは物理的に無理が有る訳で、デカールが相当伸びない限り必ず破綻するはずです。実際に赤帯のデカールを貼り付けて、位置を決めた後デカール軟化剤を相当量塗って曲面に合わせようとしましたが、胴体の背中部分をはじめ何ヶ所かでデカールが破れてしまいました。まぁ、破れたお陰でようやく曲面になじんだ、とも言えるかなと思います。破れたところは赤の原色を塗って補修していますが、デカールの赤とは微妙に色味が違っているので、補修場所がすぐに分かってしまいます。

はり、主翼などの平面に近いところならともかく、強い曲面に大きなデカールを貼るのは難しいと思います。どうしてもデカールを使う必要が有るなら、曲面に馴染みやすい様にあらかじめデカールを切っておいてから(今回なら、縦に3等分ぐらいかな)貼って、重なりをなるべく小さくして、隙間をレタッチするのが次善の策ではないかと思います。

翼上面のウォークエリアの細長いデカールも貼る時に切れてしまわないように、細心の注意が必要です、位置決めに手間取り、何回も水を垂らしたりするとデカールの粘着力が落ちてしまう場合もあるので、手際よく作業をする必要があります。

置決めにはパネルラインの筋彫を目安にするのが一般的だと思いますが、小さなステンシルのデカールの位置決めはなかなか思うようには行かないものです。「ここで決まり」と思って、定着させるために綿棒でそっと押さえるとす〜っと逃げてしまったりします。根気よく、かつスピーディーな作業が必要です。このあたりの力加減は経験を積んで行くしかないんだろうと思います。

回は最近主流の墨入れやウェザリングはほとんど行っていません。特に、パネルラインへの墨入れは個人的には「らしさ」が損なわれるように感じています。

カールの段差を目立たなくするために、デカール貼り付け後に半光沢のクリアーでオーバーコートしていますが、ちょっと中途半端だったようです。完全にデカールと塗装面の段差を無くして、デカールを意識させなくするためには、クリアーを何回も重ね塗りした後、デカールの上をコンパウンドで研ぎ出す方法がありますが、今回は見送りました。次のキットを作る時に挑戦したいと思います。

長い記事にお付き合い下さり有り難うございます。

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コメント

    • ドイツ機好き通行人
    • 2015年 9月 23日

    FW190のデカールを検索していて、この記事を見つけました。冒頭のボックスアート紹介文に誤解があるので書いておきますので時間が有る時にでも訂正されては。

    説明には「ヴィリィ・マキシモヴィッツ伍長乗機がB-29を迎撃している場面のパッケージアートです。」とありますが、B-29ではなくてB-17が正しいです。B-29はドイツ本土への爆撃には投入されていません。多分、パッケージに描かれた爆撃機が銀色の4発機ということでB-29をイメージされたのだと思います。

    ついでにデカールのシルバリング対策についても少々。
    「デカールのシルバーリング対策のために、デカール貼り付け後に半光沢のクリアーでオーバーコートしていますが、ちょっと中途半端だったようです。」とありますが、シルバリングとはデカールの透明部分が塗装面から浮いている状態を言います。浮く原因はいろいろありますがツヤ消し塗装の表面のざらつきが主原因です。したがって一番の対策は下地を磨いて滑らかにしてからデカールを貼るという事になります。あるいはいったんクリヤー塗装をして滑らかにした状態でデカールを貼り、最終的に半光沢でツヤを整えるのがシルバリング防止の最善の方法です。すでにシルバリングを起こしている状態では、その上からいくら半光沢のクリヤーでオーバーコートしても改善は期待できません。以上参考にしていただければ幸いです。

    • Skyblue
    • 2015年 12月 09日

    Skyblue(管理人)
    ドイツ機好き通行人様
    コメントありがとうございます。ご指摘の間違いをこっそり訂正しました。
    この1年ほど体調不良で、模型製作と当サイトの更新が出来ませんでした。9月のコメントへの挨拶が遅れてしまった事をお詫びいたします。
    ようやく体調も戻ってきたので、ぼちぼちと制作を再開するつもりです。年内には新しい記事をアップ出来るようにするつもりです。これからもよろしくお願いします。

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