エアブラシについて:①
今やプラモデル、特に飛行機プラモデルの塗装にはエアブラシなしには考えられなくなっています。
プラモデルの初心者でもエアブラシを使えばかなり実感のある作品を作る事が可能です。
エアブラシには「シングルアクション」と「ダブルアクション」の2種類がありますが、それぞれのしくみを理解する事で、使い分ける事が出来ます。
シングルアクションタイプは比較的安価で手に入るので、エアブラシの入門用にはうってつけなんですが、しくみと特徴を理解しておかないと、思う様な塗装が出来ない事になってしまいます。
シングルアクションのエアブラシは塗料カップに塗料を入れ、ニードルで塗料の噴霧量を決めて、エアーの強さを指でコントロールしながら塗装します。エアーの強さと塗料の量の調整次第では幅数ミリ程度の細い線を描く事も可能です。
シングルアクションエアブラシの使い方
シングルアクションタイプの代表的なものが、この田宮模型の”スプレーワークHGシングルエアーブラシセット”だと思います。ただ、エアーを止めても、塗料は流れ出し続けているので、たとえ数秒であっても一度作業を中断すると、次に塗装を始める時にはノズルに流れ出していた塗料が比較的大きな飛沫となって出てしまうので、中断後の塗り始めはプラモデルに塗料がかからないように「捨て吹き」をする必要があります。ギャラリーで紹介しているFw190A8とMe262A1はこのエアブラシで塗装しましたが、シングルアクションでもこの程度の仕上がりにはできます。
エアー缶の容量も1/48の飛行機なら1缶で1機半ぐらいは塗装出来る量は充分に有ります。ただ、一つ気をつけなければ行けないのは、数分間連続して使うと、エアーの気化熱で缶が冷えてきて、エアー圧が下がってくる事です。5分ぐらい使い続けると夏でも缶の表面に薄い氷が出来てしまうぐらい冷えてしまいます。
塗装作業の切りの良いところで一旦作業を中断して、缶の温度が上がるのを待つ事が必要です。
その間も塗料はカップから出続けるので、作業を中断する時にはカップの中の塗料を出してしまうか、塗装を再開する時の「捨て吹き」を忘れない様にしなければ行けません。
そうした手間をかけないためには、シングルアクションタイプのエアーブラシを使う時は、缶が冷えたらエア缶を取り換えて作業を続ける事が出来る様に予備のエア缶を準備する必要が有ります。
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